2023年10月 - 2泊三日で長崎旅行

二泊三日で長崎に行った。 

長崎の街ってものすごく栄えているわけではないんだね(基準:百貨店がない)。 観光地もそれぞれ距離が離れているのでレンタカーがあるとよい。 ないと困る、くらいの感覚。 車に乗りませんか?

 

 

大浦天主堂

nagasaki-oura-church.jp

ここがすごく良くて、それは建物自体の美しさもそうだけど自分が知らずにいた文化に触れることができた、という経験が大きい。

私はキリスト教徒ではないのでその文化には全く明るくなく、興味を持つこともなく生きてきたがこの土地には私が思うより遥かに深く根付いていたんだな。 私の生活圏内では「日本二十六聖殉教者」という存在を知ることもなかったし、かつてこの国のキリスト教弾圧で実際にどのようなことが行われていたのかもここを見るまで知らなかった。

 

厳冬期の旅を終えて長崎に到着した一行を見た責任者の寺沢半三郎(当時の長崎奉行であった寺沢広高の弟)は、一行の中にわずか12歳の少年ルドビコ茨木がいるのを見て哀れに思い、「キリシタンの教えを棄てればお前の命を助けてやる」とルドビコに持ちかけたが、ルドビコは「(この世の)つかの間の命と(天国の)永遠の命を取り替えることはできない」と言い、毅然として寺沢の申し出を断った。

日本二十六聖人 - Wikipedia

この逸話を初めて知って私は泣きました。 なんで義務教育してくれなかったんですか?

 

私はキリスト教のことを何も知らないのでこの世の命と永遠の命というのが何を差すか理解できていないが、子どもと思い哀れみから(または己の「子どもを殺したくはない」という心情)助けてやるからお前の信念を棄てろと言うことは……子どもをひとりの人間扱いしていないというか「命が惜しければその教えって捨てられるんだろ?」という侮りがあり……シンプルに最悪なのだが……その己が情けをかけた子どもが信念を曲げず「天の父への愛は今生の命よりも重い」と言われたら……私は恥ずかしくてその後生きていくことは出来ないだろう。

彼らは残酷に殺されてしまうのだが……彼らは教えに従い指示したもの、実行したものすべてを赦すのだ。 苦しい……。 この逸話のすべてが苦しい。 でも知らずに死ぬようなことがなくて本当に良かった。

 

長崎という土地はキリスト教弾圧もあり原爆も落とされ特攻隊の基地もあった場所で、こういうものは本当に恥ずかしい話だが碑やそれにまつわる物が近くにないと意識することができないもので、私は母方の祖父が戦争に行っておりその話を聞かせてもらい(本当にしんどい話はしなかったが)少し思いを馳せていたが実際にその土地に行きその軌跡の一端でも見るとやはり感じるところがある。

 

グラバー園

グラバー園から見える景色、最高ですね。  グラバー園内の写真はなんとありません。

無料で写真を撮ってくれるサービスがあり、印刷とデータ販売もあったので買いました。 写真を撮るの下手すぎるからありがたいですね。

 

グラバー園上部で三菱重工の造船所が見えてテンション爆上がりになった。  一般工場見学の予約を受けているときもあるようなのでチャンスがあったら見たい。 お船の汽笛が何度か聞こえてきてやっぱり文化が違うよ~と感動していた。

やはり呉に行きべきだなー。 私は働く大きいメカが大好き。 今回飛行機も好きになった。

 

これは全然関係ないその日の指です。 着たものや鞄の中身なども気が向いたら書いてみたい。

 

長崎伝統芸能館 - グラバー園

グラバー園から出るときに「ここを見てから帰りなよ」という順路になっている資料館。 長崎くんちの山車(という表現でいいのか)が多数収納されていた。 実際に祭りで使われるものだそうで、あんなに激しい祭りで使われているにはあまりにも美しく、大事に大切にされているものであることがわかる。

というか私が行った時期まさに長崎くんちを4年ぶりにやっていたそうです。 何も知りませんでした。 だからホテルが混雑していたのか……

 

写真は龍の……なんか持って踊るやつの実物だそうです。  龍大好き。

 

ハウステンボス

ハウステンボスって……田舎だな。

場所も田舎だが中に入っても正直「田舎のテーマパーク」感は払拭できなかった。 午後3時以降の入場券で午後5時くらいに入ったが、広さの割に見学時間はそこからでも充分、といったところ。 22時まで開園しているらしいが20時前には出たと思う。

 

キャラクタービジネスに拠らない純粋な建物メインのテーマパークって難しいんだな……建造物は夜になると映えるが、アクティビティは盛り上がっていない。 閑散としていたからなのかちょっと理由は分からないのだが。

今一歩「テーマパークで盛り上がる感」を演出しきれていないというか、デカさを持て余している気がした。 なんだろう……なぜあんなに物悲しい雰囲気なんだ。

 

 

夜のライトアップで建物に迫力が出る。  いいですね。

 

まとめ

楽しかった部分と思ったより……という部分があり、これも行って見なければ分からないことなのでいい経験になった。 あと私はせっかく行く旅行で事前調査をやらなさすぎ。

旅先でレンタカーを借りて見知らぬ土地を走ることは大変に面白かったのでこれはまたやりたい。 ずっと運転してたし好きなのかもしれん。 やっぱり良く走る車欲しいな。

 

ここに書いていないところにも結構遊びに行ったのですが全然記憶がないので思い出したら書く。 これは追記がないフラグです。