2026年1月 即売会に参加+同人誌レシピ

出ない本より出る駄作、これに尽きる。*1

 

当記事には二次創作同人誌の写真が一部含まれます。

うっすらご覧ください。

 

1月にサークル参加した。去年の夏以来。

頭の中にある話を頭から出さないといけなくて、気をおかしくしながら原稿をする。

なんとかイベント会場にたどり着くと身に余るようないい思いをさせてもらえることがあり*2、わざわざイベントに出る理由は、そういった経験が忘れられないからだと思う。

私が同人誌に関する記事をいちいち書いているのも、皆さんに気をおかしくしながら本を出してほしいからに過ぎない。

 

漫画の同人誌を作成したときに考えていたことは既に書いた。

breakcore.hatenablog.com

以下、イベントに合わせて製作した同人誌のレシピと振り返り。

 

4コマ漫画本(表紙デザイン依頼)

表紙込み24P / 背幅1.7mm(切り上げ2mm)

  • 表紙 → OKマットポスト 180kg / PPなし / CMYK
  • 本文 → 標準上質紙 90kg / マット感優先 
  • 遊び紙 → NTパイル ブラック 130kg

表紙

なぜPP加工を付けなかったのか?記憶がない。基本的には付けたいと思っている。
PPを追加できる締切の余裕がなかったため、標準に近く、光沢のない、厚みのある用紙を選択した。PPなしは細かい傷の発生や色写り等に不安があった(印刷所の技術にではなく、私の選択が適切だったかの不安)が、全面にインクが乗る表紙だったこともあり、発色も手触りも問題のない仕上がりで満足。
デザインしてもらったかわいい表紙がかわいいので嬉しい。ほんとかわいい。私は何もしていない。

デザインの力は本当にすごくて、自分の絵が5倍以上よいように見せてくれる。デカすぎるバフが乗る。

遊び紙

この本に必要かは悩んだが、遊び紙は同人誌の華なので入れた(※個人の感想です)。
実物がかなり好きな質感で嬉しい。紙というより少し厚いフィルム? 透け感が面白い。
気に入るものを使ったのだから、もっとちゃんとした扉を描けばよかった。こういう後悔をしていこう。

本文

きわめて標準だが、かなり白い(青みや黄みのない蛍光白)。90であれば裏写りもなく、不満はない。薄い本なので目への負担はなさそうだが、厚い本の場合は黄色みのあるキンマリ等が候補になってくる。
印刷機はマット感優先を指定し、出力品は黒ベタ部分もテカりなく綺麗。今回初めてB5サイズで刷ったが、A5のコンパクトさに慣れた自分の感覚では画面が大きい。作業中の画面よりも広く見え、結果コマ内がスカスカしているように見えなくもない。潰れを恐れていたが、もっと書き込んで良かったみたい。しかし今後漫画を出すならA5にする。

グレスケ印刷はデータ上よりも濃く出ると認識しており、今回の原稿では50%以上の濃度は一部を除いて採用していない。結果として画面のコントラストはおおむね想定通りだが、私が10%だと思っていた色が恐らく10%以上の濃度だったため、やや影が濃くなっていた。印刷には案外薄い色も出るのかもしれない。

 

小説本1(表紙デザイン依頼)

表紙込み54P / 背幅3.3mm(切り上げ4mm)

  • 表紙 → 新シェルリンN プレーン 180kg / マットPP / CMYK
  • 本文 → 標準上質紙 70kg / 印刷機指定なし(おまかせ) 
  • 遊び紙 → ミランダ 黒 100kg

表紙

良すぎるな。良すぎるのだが……。このまま額装して飾ろうかな。
自分のざっくりしたイメージ図からこれだけのものがお出しされると正気を失ってしまう。全員表紙を依頼したほうがいい。
紙を新シェルリンN プレーンにするかNew特レーブル輝きゴールドにするか最後の最後まで迷い、最終的に金地に印刷する想像が付かないし、デザインしてくれた友達にも相談していなかったので白地のシェルリンにした。
マットPPを付けたこともあり濃いインク色の部分には紙の光沢が出ていないが、薄い色の箇所は傾けるとうっすらと光って(ギラギラしない)最高の表紙になった。
ただ新シェルリンは裏(表2-3)に光沢がない普通の白なので、両面に光沢のある用紙だともっと楽しかったかもしれない。

遊び紙

写っていないが、宇宙の話だからミランダ黒を選択。ミランダは一度使ったら大好きになってしまった。光の加減でガラスフレークがキラキラ輝いて素敵だ。

本文

標準上質紙70kgは多少裏が透ける、そして90同様に白が強い。悪いわけではなく好みの問題だが、100P以下の小説(文章)なら読みやすさとして許容範囲か。

この話ならタブロ等グレーがかった用紙でも雰囲気が出たかも。†硬派†SF小説なので……

印刷が綺麗なので文字がはっきりしている。私はA5サイズであれば文字サイズ8.5ptでも読みづらさを感じない。私は自分の本に厚みを出そうと思っていないので文字サイズを小さく、紙を薄くしたがっているが、可読性を考慮すると9pt以上が実用範囲だろう。

入稿後、印刷所さんから「ノンブル横のタイトル文字、1単語だけ太字になっていますが仕様ですか?」と連絡をいただき、なぜそんなことになったのか分からなさすぎてウケてしまった。すいません。(修正のうえ再入稿させていただきました)

 

小説本2

表紙込み44P / 背幅3.7mm(切り上げ4mm)

  • 表紙 → アワイ 180.5kg / PPなし / CMYK
  • 本文 → モンテシオン 70.5kg / 印刷機指定なし(おまかせ) 
  • 遊び紙 → シープスキン 白 80kg

表紙

※載っているのは裏表紙*3

アワイはPP加工や白押さえがなくても問題ないと判断して使用。*4
私は自分のデザイン能力をまったく信頼していないため、紙の力でなんとかしようとインクが乗る部分が少ないデザインにした。地の色がある用紙への印刷が初めてだったため白押さえ(特色白)なしでどう発色するか悩んだが、作業データに薄いグレー(アワイの画像からスポイトした色)を乗算で乗せて確認した際の色味と印刷実物はあまり遜色がなかった*5
銀メタでざらっとした手触りが特徴的だが、絵柄や作風は何でもいけそう。たくさん色を使うデザインならキャラ部分等、メインで見せたいものに白押さえしたほうがいいと思う。寒色のほうがまとまりが良さそうだが、赤も濁らずきれいに乗った。用紙の裏側が黒なのも面白い。

特徴が多い紙なので普通に高価であり、私などには少部数でしか使うことはできない。でも少部数ならではの暴れ様ってある。

遊び紙

シープスキンという名前が良くて使った。アワイの裏面(黒)をぼやっとさせてくれそう+全体的に高熱にうなされた時に見る夢みたいな話なので。

本文

表紙のアワイがざらっとした質感のため、そこに合わせてラフな雰囲気の用紙にしようと以前から使ってみたかったモンテシオンを選択。嵩高なので厚みが出る(小説本1よりP数が少ないのに背幅が大きい)が、用紙自体は軽いため本としての重量は抑えられる。
透け感もなくしっかりしており、用紙色の淡いアイボリーが読みやすさを担保している。この用紙は次第に退色していくそうなので、いつか黄色くなるのでしょう。

相変わらず印刷は綺麗。印刷機を指定しなかったが本文のほか、挿絵も想像以上に表現してもらえてよかった。

作業中はまったく頭が回っておらず原稿のノド部分が呑まれることを失念しており、後書きに配置した二次元コード、消えるかもな……と入稿後に頭を抱えていたが、ギリギリ生きていた。印刷所さん、ありがとうございます。

 

総括

漫画の本は本当は11月に出す予定だったが、入院による影響で1月にスライドした。

4コマ漫画は決して簡単ではない。漫画というものはすべての工程が難しい。だが決まった枠の中でやりくりする経験ができたのはよかった。

次に作るとしたら原稿として一からではなく、日々描いたものをまとめた本としてかな。私と漫画の距離感はそのぐらいが良さそう。

 

小説本1は最初から最後まで一気通貫で思いついてしまったので忘れる前に書くしかなくなり、小説本2は、1を書くのが難しすぎたので頭を休ませるために書いていた(絵で言う落書き)ものが形になったので本になった。

この二冊を書くために普通にすごい無理をしており、体と精神の具合をおかしくした。結果として本になったのでいいのだが、生活や仕事の面ではもう少し余裕があったほうがいい。バッファがないと入稿後に心配することが多い。

頭の中から出した後、本という形になったものを読み返すと設定が甘かったり、もっと適切な単語選択があったかなという部分がある。読む人の解釈に委ねるのは物語の神秘だけど、展開の方向を迷わせるのは技量不足かも。

でも本が出たから偉いです。ピース。

 

三冊とも同じ印刷所で刷った。そして自作同人誌紹介キャンペーンに参加したところ、なんと5000円分のクーポンを3枚貰った。

以降、私のことはツクヨミの犬と呼んでください。

www.tsuku-yomi.com

 

紹介者コードがあるので、発注したら入力していいですよ。

【 SGKF9X 】

 

次回は5月のビッグサイトに申し込んだ。

2冊分の入稿予約をしてあります。出るでしょうか? 出るといいですね。

*1:これは心構えの話で、駄作だと思って作っているわけでは当然ない

*2:本を手に取ってもらえることはもちろん、自作シールの交換など

*3:表紙がエロ同人誌だからです♪

*4:理由は、ギリギリに作り始めてPPも特色も追加できるほど締切に余裕がなかったからです♪

*5:地の色がインクを吸うと聞いたので試した方法

2025年総括と記憶に残った買い物

2025年総括

今年は好きな展示を見て、ライブに行き、友達と遊び、同人誌を出し、東京以外では奈良と大阪と横浜に行き、振り返ると常の家に根を生やした私と比べ、そこそこ活動的であった。

生き急いでいる。クレジットカードのアプリで新幹線代が「固定費」として計上される程度には。

私はこの先、自分が自由かつ元気でいられるであろう残り時間を、あまり多く見積もっていない。

顎変形症の入院と手術

14日間の入院と手術をした。術後三ヶ月が経過した今も顔に触るとわずかに痺れがあるし、歯に力が込められず食事にやや苦労している。主治医による経過観察では「順調」らしいが、完治までが長い治療のため、若い頃に治療の決断できていれば治りも早かっただろうと思う。とはいえ今やったことに後悔はないし、考えても詮無い事だが。

手術後、こんなに派手に体を切っても人間の体は自分の意思に関わらず勝手に治ろうとするのだなぁと実感し、様々な感情があった。治ろうとする体と、意味もなく絶望する精神の中で書いた日記を読み返すと陰鬱で笑ってしまうほどだが、その時にしか書けなかったものなので残せてよかった。総合して貴重な経験となった。

化粧しなくなった

入院後、痺れが残る顔に触るのが怖くて化粧をまったくせず過ごした。通勤や通院にも眉毛と日焼け止め程度しかしなかった。そして三カ月経過した今もやっていない。*1

これまでの自分では化粧せずに外に出るのは考えられなかったが、全然平気になったことに驚く。加齢による心境の変化か、手術で顔の形が変わりコンプレックスが解消した自尊心の変化か、憑き物が落ちたのか。なんにせよ、悪いことではないと受け止めている。

その代償か、化粧の流行がまったく分からなくなった。化粧が嫌いになったわけではないし、仕事で人前に出るときはさすがに化粧がしたいので、やや困っている。

季節鬱とどう付き合っていくか

夏と冬の始めに鬱が特にひどくなり、たまらず主治医に相談するイベントが発生した。

私は自分に「メンタルに問題がある」と認めることは自己否認を伴う行為だと認識していた。それゆえ精神に関して病院に行くことに対して心理的な障壁があったが、実際に己のメンタルに強い振れが出た時にそれを自覚して医者に行く、という行動に移せたことは評価したい。

それ以降、これは私の行動方針でしかないが、自分で自分の感情を制御できなくなったら医者に行くようにしている。怒る理由はないのにイライラし続けたり、悲しいことや辛いことを考えるのが何日も止まらないなど、自分なりの指針を持つと判断が楽になる。原因の分からないこと、自分では解決できないことを考え続けてしまうことそのものが強いストレスになる。

血液検査で「この薬を飲んでいるならこの程度残るはずだが」の数値がやや足りておらず、もう少し強くするかを検討している。季節鬱のような突発的な症状の悪化がなければ基本的には凪いでいるので、本当に必要な選択かは悩みどころ*2

趣味の二次創作同人活動

今年制作作業をしたのは合計6冊分。いずれも作った内容*3に満足はしているが、内容以外の部分、例えば余白の取り方を間違えたまま入稿したりと「あるある」ミスも相応にした。そこは忘れず留めておき、来年の課題とする。

同人誌が出るのは結果の話だが、本質は「自分で考えた話に自分で決着を付け、きちんと終わらせることができた」ことが嬉しかったんだと思う。絵を一枚描くことと、話をひとつ終わらせることは負荷が全く違う*4

去年に引き続き、毎月最低1枚はSNSに投稿する用の絵を仕上げられたのは良かったが、上達している自覚はない。つまり考えながら描けていないので、頭を使っていきたい。

メモアプリに書きかけのまま貯めている話もいつか陽の目を見るといい。私は書きかけて放置すると年単位で放っておいてしまう。

記録に残しそびれた部分

11月から12月にブログに記録が残せなかったのは、来月1月用の原稿作業と季節鬱で精神をおかしくしていたから。角野隼人さんのKアリーナコンサートに行ったりアール・デコとモード展*5を見たりしていたが、記録に残さず終わってしまった。

www.youtube.com

自分は角野隼人のファンと言えるほど知らず、ファンの付き添いで一緒に行ったに過ぎないが、その程度の人間の興味を一台のピアノ演奏でグッと引き寄せるパワーは凄まじいものがあった。

本人が演奏している会場でこの曲と出会えて本当に良かった。

 

2025年買ってよかったもの

あまりない。今年は物の消費よりも活動消費の満足度が高かった。

パウダーヘアトリートメント

髪がボサボサでいいことはないが、髪がきれいだと見た目の印象が一気に良くなる。

だから髪に金をかけるべきなんだな、と入院後、ろくに化粧ができない頃に思った。

トリートメントに混ぜて塗布するタイプ。劇的な効果が見込めるかは不明だが、使ってしばらくはパサパサのブリーチ毛部分のまとまりが多少は良くなるので、使わないより使ったほうがいいだろうと継続している。

粉が細かく扱いにくいのと、恐らく成分由来の強い匂いがするが、後に残る様子はない。

 

ともだち

かにっちたこっち

これが2025年のベストバイです。 かわいいね

 

被服消費

HAENGNAEのワンピースとシャツ、alice auaaのNETノースリとMA-1、ENFÖLDのシャツワンピ(これだけ画像がない)。

黒いな。無理に色物を買おうとするのは、もうやめている。

被服についてはデザインに惹かれるのは当然として、最近は「軽くて家で洗える服」に手が伸びる。洗濯非推奨だったり、家庭で洗えないものは気に入っても買わなくなってきた*6

装飾は元々ついているより別で足すほうが良くて、テーロプランのベルトやHOUGAのハーネスが私の希望に該当する。

コートを新調する気持ちも多少あったが、暖冬で探す気が出なかった。

冬には薄めのニットを手持ちとの入れ替えで数点買い足すが、消耗品と割り切る以外で滅多に服を買わなくなった。私が本当に欲しいと直感する服は案外少ないらしい。

 

来年について

来年の目標として「香水をちゃんと使う」がある。買って使わないのは勿体ないのと、使用期限を考慮すると緊張感ある月日になってきている。「もったいない」ターンは終わった。これからは消費の時期。

 

今まで自分にとって文章も絵も作る行為そのものが報酬になっていて、作ることができればそれでよかった。しかし「作って満足」して終了し、確認できていない事実も散見されてきた。つまり、入稿データの最終確認が極めて甘い。

確認作業を避け続けると表現が成長しない。自分が自分のために作るのは変わらないけど、他人の目をまるで意識せずにいられるわけでもない。だから来年は都度、作ったものに対して確認や振り返りをしていく。

 

「忙しいから」、「疲れているから」、「また機会があるから」と言っていると何もできないことも分かった。例えば「今疲れてるから掃除機かけられない」と思っていても、やれば案外できるしすぐ終わったりする。

とはいえ今年は「行きたい/やりたい」と思った瞬間に申し込んだことが楽しかった、という成功体験からそう思うだけかもしれず、本当にできない、動けない時もある。

一概には言えない。しかし基本的には「やらない」選択よりも「やる」選択を増やしていきたい。

 

本が読みたい。これも毎年言っているが、年始から4月くらいまでは読むものの、その後止まってしまう。インプットを多めにする。

*1:先述の通り今の痺れは少ないのでやってもいいとは思う

*2:出費も増えるし

*3:イラスト、小説、漫画、R18と網羅した感はある

*4:どちらかが優れているという話ではない

*5:きらきらしたものを身に着けていくと「キラキラコーデ割」があって良かった

*6:着用後にクリーニング店に持ち込むのはやはり大変

2025年 漫画の同人誌を作った記録

今年は絵(イラスト)と文字(小説)の二次創作同人誌を出しました。よかったですね。

漫画の同人誌も出してみたくないですか? やっていきましょう。

まず何をするか

テンプレートに枠を描く

同人誌を作ると決めたら印刷所*1のテンプレートを入手します。

初心者が突然ストーリー漫画1本描くのは大変なので、4コマ漫画にすることは最初から決めていました。

 

A5テンプレートに枠を引き、描いてみたらコマと吹き出しとセリフフォントのバランスを取ることができず、途中でB5に変えました。こういう経験をしていこう。

 

procreateで漫画を描くということ

私は専ら、iPad pro + procreateで作業しています。

procreate.com

procreateで描いた人がほぼ全員言っていますが、クリスタのほうが確実に快適です。

Procreateで漫画を描こう! 原稿制作に欠かせない原稿用紙、枠線、トーン、効果線について詳しく解説! - イケメンが描きたい。

note.com

私はPhotoshopで枠線引いたPSDデータをプロクリに持ってきて、最終入稿データ作成作業(モノクロ化)もPhotoshopで行っています。「プロクリだけ」はかなり気合が必要そうな印象です。

 

procreateのここが漫画に向いてない!
  • Photoshopでいう所のガイドが出せない!
  • フォントの入力がいまいち!
  • 白黒のカラーモードがない!
  • 集中線などの効果処理が慣れないと大変!
  • トーン化の処理が非常にやりにくい!
  • 自動選択ツールの癖を把握するのに時間がかかる!

普段からプロクリに慣れている、描き味が好きだから絶対にこれで作業したい! もしくはクリスタに課金したくない! という人間がプロクリで漫画を描くことになる。

普通に描けるよ~と仰る人はだいたい自覚のない超人です。

私は凡夫なので、当初の想定よりもかなり時間をかけて作業しました。というか、一度まるまる描き直すなどもしています。

 

4コマ漫画とは何か

4コマ漫画を描くための学び

最近4コマどころか漫画を読んでいません。知らずに描くことは不可能です。

kokamumo.hatenablog.com

こちらを読み、挙がっているタイトルから興味を引くものを5点ほど購入し、参考書にします。しました。

この記事は実際に連載されている方がどういう思考プロセスで作業されているかの一端に触れられるので、とても読み応えがあります。*2

描くことをひねり出す

普段使っているメモアプリに4コマに配置するセリフを記述し、2P見開きでどのネタを隣接させるのか把握しておきます。

私はメモアプリはずっとsimplenoteを使っています。アプリ、ブラウザ両方から即時アクセス可能、文字の羅列しかできないが同期が爆速。

simplenote.com

この時点ですべて文字のため、どういう絵になるかは当然決まっていません。

1Pいっぱいに4コマ配置したり、スタンダードは4コマ*2、上にタイトル大ゴマ+下に4コマ(2列*2)などを決め、記述にP数、何コマ目か書いて決めました。

こんな事せず最初からテンプレートを絵で埋めていったほうが楽かもしれません。

 

作業工程を確認する

文字のプロットが出来たら実際に描くコマの数を計算してみます。

今回は漫画が18P、奥付と中扉でそれぞれ1Pずつの合計20P構成です。結果は150コマでした。

150コマというのは、相当迫力がある数字だということが分かってきます。

 

会社員と漫画家の兼業をされているピエール手塚先生が「隙間時間はずっと漫画を描いている」といったことを仰られています。

mgkkk.hatenablog.com

ピエテヅ先生はかなり超人なので「できると思います」とさらりとお話になるのですが、こうなった以上我々もある程度超人になっていく必要があり、頑張りましょう。

もしくはページの構成を考え直して作業コマ数を減らしましょう。

できることから、やっていこう。

 

描き終わるまで描く

作った枠の中にセリフを配置して絵を描いて……という作業をします。これを延々、終わるまで、ずっとやります。

入稿用のペン(2値ペン)の書き味の違いに頭をひねり、背景の白さに苦しみ、台詞のフォントサイズに悩み、終わったと思ってから描いていない場所を見つけて頭を抱えたりしましょう。

 

描いているうちに、初心者は以下のことが分かりました。

  • コマが小さいから線を少なくまとめたほうがよい
  • 原稿の作業サイズがデカいので、太めの線にすることを心がける
  • 線の強弱(インク溜まり)は画面映えにかなり重要
  • 細い線で綺麗に見せるにはかなりの技巧が必要
  • パーツの多いキャラはシンプルに大変
  • 背景は何らかの形で埋めておいたほうがいい
  • B5原稿でセリフ文字8.5ptは「小さい」

はじめて漫画を二値ペン(アンチエイリアスなし)で描くと「こんなザリザリの線で大丈夫かな」と不安になりますが、全然大丈夫なのでそのまま突き進んでください。そのうち慣れます。

いつもの自分の線より気持ち太めを意識して、描いている画面よりも印刷に出た時の印象を重視したほうがよさそうでした。

 

当初作っていたフォントサイズ8.5ptは可読性ギリギリの懸念があり、ほぼすべて9.5ptに修正しました。通常の漫画であれば10pt~が運用ラインのように感じます。

1Pに8コマあるとフキダシのサイズと言わせたいセリフの兼ね合いが難しい! すべてのことに慣れていくしかないのでしょう。

 

表紙作りたくない

同人誌の表紙、作りたいですか? 私は全然作りたくないです。

それは自分が「話が書きたくて同人誌を作っているのに、なぜ表紙まで作らないといけないのか」と思っているからです。

多分この表現は正確ではなく、表紙デザインの経験が浅いために頭の中にあるものをうまく出力できない、もしくは、何も思いつかないという現実を受け止める覚悟がないことに端を発する思想です。勉強と経験不足ですね。

とはいえ自分で作る自分の本です。潔く無地にするなり可能な範囲で処理をするのが筋ですが、今回は頭の中のイメージを表現する技術が自分にない、私のやりたいことが私にはできないことを自覚していました。

 

なのでデザインができる友人にお願いしました。やった~。

こんなイメージだよ~というラフを作り、使ってもらう絵を描いて送ってお願いしました。*3

その結果、すごい、自分の頭にあったものよりすごい表紙を作っていただき、たまげてしまった。刷る量の50倍くらい頒布しないと見合わないのではないか?というくらいのデータが、ここに……。

すごいデザインというのは本当にすごく、渡した自分の絵が10倍以上よくなって見える迫力を伴い手元に戻ってきて、もう2025年に思い残すことはない。

この時点で「誰かに頒布しなくても私のために一冊あればそれでいいのでは?」というくらい完全に満足し、改めて「自分が作りたいとものを作ればいいんだ」と自然に納得できた。*4

 

ということで、表紙が作れない場合は表紙が作れる人にお願いしましょう!

作れるようになりたいという気持ちが……ないわけではないです! 勉強をしましょう。来年の課題ですね。

 

終わり

今回は10月くらいから2026年1月のイベントに合わせて作っていたのですが、結果三冊出ることになりました。*5

三冊同時に作っていると頭がおかしくなり、気を付けるべきことが全て抜け落ちたまま入稿してしまい、細かいミスをやらかしてしまったのが反省点です。

やらかしたのは表紙まで全部自分で作った本であることが不幸中の幸いですが、誰かにお願いした部分がある本でやらかしたら目も当てられない……。

なので入稿前チェックリストを作りました。

作業に慣れたころが一番危険です! 車の運転と一緒!

このデータをスマホのメモアプリに入れ、内容を作業用タブレットの壁紙に設定し、PCの原稿フォルダにもtxtファイルを突っ込みました。

絶対に……絶対に忘れずに毎回チェックしてください!!!!!

 

ちなみにこの本は現時点で手元に届いていないうえ、会場に直接届くことになっているので自分の原稿がどうなっているか、何ひとつ分かっていません!

来年も後悔のない、素敵な同人生活をお送りください!

*1:ひとまずどこでもいい

*2:きららに投稿したいわけではないにしろ

*3:漫画の同人誌で表紙が私の絵じゃないのはさすがに変だから

*4:元来誰かのために作っていないが、人目を気にして妙な色気が出ていたかもしれない

*5:漫画が20P、小説が2冊で7万字くらい