2024年5月1日の感情

ファッションに対する偏見の話で怒り狂おうかなという気持ちになったが最近は時代が良くなったというか寛容になった、というより無関心でいてくれるようになった。 わざわざ触れてくる人が少しずつ減ってきているのでマシになっているのかもしれんな。

人間は視線の合わない相手に平気で暴言を吐けるし自分の隣にいる人間に一瞬ウケる会話をするためだけにただすれ違っただけの人間を安易に蔑んだりする。  いかに社会が「そういうのよくないよね」路線に行ったとしてもそこは簡単には覆らないだろうし、そういう視線や心無い言葉で好きな格好することを諦める子がいなくなってほしいし私が""""絶対ェ""""守ってやるからなという強い気持ちは持ち続けていきたい。 それが若い頃に奥歯を噛み砕くほど苦しい思いをした私に出来ることだと思うので……

そしてそういう子たちが私のような大人にわざわざこのように大層がって守られたくないということも……まぁ分かるが……でもやっぱり精神が成熟してないうちにそういう暴力には耐えられないし耐えてほしくないよ。 そんなんマジで大人になったって耐えられないし……普通にやってはいけないのだが……人間って社会という枠にはまって統制されなければ蛮族というか平気で己とは異なるコミュニティの相手を傷つけてしまう、己のコミュニティでの位置を守るために。

 

こういうのは結局思想の話で、お互い何を思って何を言ってもいいじゃん自由じゃんってのもまぁそうではあるんですけど、言う側は自覚のあるなしに関わらず「自分はこの社会においてごく一般的な"普通"なので、その枠から外れたお前をおかしいと断じてよい」っていう謎の優位性を持ってわざわざ全然関係ない他人に説教カマすってのは、それは傷つけようとして向けてくる純然たる敵意じゃん。 

そんで言った側に「あなたの言葉で傷つきました」って言われたら「自分からそんな恰好しておいてそう言われたくらいで傷つくな」とか「覚悟が足りない」とか「そもそもお前がダサいから悪いのであってそのファッションのジャンルをdisったわけではない」とか言って謝んないじゃん。 謝ったとしてもその次にそう言ってくる。 「自分の"忠告"を受け入れろ」って。

自分はあなたのために"言ってあげている"と信じていて、自分より低く見ていて何を言ってもいい相手に反論されるって考えてないから絶対謝れないし、相手を傷つけてるなんて考えもしないんだよな。 目線を合わせようと思ってないから。 許せね~~~~~あなたの思想や理想を押し付けてるそれが正義じゃなくて暴力なんだってことが分からねーのかよ、そう言う事で「分かりました私がおかしかったですこれからは普通に大人しく生きていきます」って言わせたいのか? 本当に分からん。 他者の人生に干渉しすぎだろ……

 

私は自分がそのような恰好だからわざと触られたりぶつかられたり絡まれたりすることはほとんどないんだけどそれも許せねぇよ。 私は(そいつから見て)変な恰好していて面倒そうだからもっと"普通"で"面倒じゃなさそう"な人を狙ってそういうキショい嫌がらせをわざわざするわけじゃん。 半面私のような奴に対しては盗撮などが起こり得るが。 全部許せね~~~~~~~~~~この世が許せねぇよ

 

自分も社会人になったころ「普通の恰好でいないとだめかな」という心持ちになりしばらく一般社会に迎合する恰好をしていたけど、ある日地元の百貨店のレストランフロアにベリーショートヘアにサングラス、ヨウジヤマモトっぽいお洋服にピアスバチバチの女性が大学生くらいの娘さんと一緒に歩いていて、その人がすごく格好よかったんですね。 きっと彼女は自分の好きな格好してるだけなんだけど、それがすげぇ恰好いい。 母になっても、年を取っても、自分の好きな格好は諦めなくていいんだなと思って。

私はその時イケイケの彼女が都会ではなく地元のその場で遭遇できたことがあまりにも嬉しくて「あなたが今ここを歩いていてくれてありがとう」と本当はお礼を言いたかったけど勇気がなくそんなこともできず、ただ一人で勝手に"普通に生きて生活している人"に救われたので、私もイケていれば誰かが勝手に救われるかもしれん……という思いでまた好きな格好をするようになった。 それは都合のいい言い訳だったり我欲のための利用であるかもしれないが……使えるものは全部使っていけ、人生……こういう図太さは若い頃はなかったな。

ず~~~~っと18くらいで死んどきゃよかったと思っていたがその勇気もなく行き恥を晒し続けて今になってようやくまぁそんなに悪いことばっかりではなかったかも……とかあの頃のあれやっぱ許せね~~~~~!!!!!と怒れるようになった。 結局私が悪くて全部受け入れる強さがないからダメなんだと思っていたがそんなことないよな、普通に。 好きな格好が武装でなく、着ることに強さなんて必要ない世界であれ……

若い頃の自分が嫌っていたのもそういう「やっと人生分かってきた」風の大人だったが……そういう人が「いつか分かるよ」って言ってくるのがスゲー嫌だった。 牙を抜かれて運よく勝手に助かって大人になった奴が分かり合えるみたいな顔してこっち来るんじゃねーよと思って。 ウケますよね。 いやもうこうして笑い話に変換して自分を騙すのはやめよう……いや笑い話にできるようになっただけいいのか。

嫌いな大人になってしまったがそういう子たちに嫌われながら誰かが傷つきながら作ってくれた道をもっと歩きやすくして行きてぇな。  もう傷つくな……誰も……

 

結局怒り狂ってしまった。 まぁいいか……好きな格好して生きていきましょう。